2014年7月11日金曜日

2014年6月の短歌 かすてらが好き

風薫る五月は私を揺さぶって揺さぶりまくって疚しさ残す

強がると折れやすいのは知っているプラスチックのフォークみたいに

しね、なんてかすてらみたく軽やかに言う君が好きかすてらが好き

生理用衛生綿を持たされる優しい人はレバーがきらい

最初から完璧なんていい子でも壊れる術は誰でも同じ

全身が豆腐になってしまえれば崩れてくこと楽しめるのに

愛し方学ぶよりまず朝起きてあんじょうな生き方をしようか

だれの死も寄りそえばこそなまぐさいまんまんちゃんと泥の上にて

お前らが望むものならくれてやるだから私を望ませてくれ

娘たちシロツメクサの輪を作り首を括れば歌う口草

二回目のHelloWorld滲んでく静かな朝に雨が降ってる

齧り付く歯型の残るラムチョップ早くも夢に閉じ込められて

チェルシーの中身は僕が溶かすから花模様全部黒塗りにして

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