041:一生
「キスして」も「殺して」も全部その口で言うまできっと離さないから
042:尊
安っぽい証書に太く記される仰げば憎し我が師の恩を
043:ヤフー
ヤフーヤフーこちら只今屋上で君の名前を叫んでいます
044:発
全部全部全部全部発破かけ眉間の皺を小指で伸ばす
045:桑
なるようになるさ桑の葉その口で上品に食う蚕のように
046:賛
サンセイ、と自動再生されていく屠られた豚吊られて揺れる
047:持
持つべきと持たざるべきを逡巡す赤子てのひら詰まってる肉
048:センター
十五歳極度にしなる右腕の放物線はセンターを越え
049:岬
底深く貪るような愛がありやがて岬にいたる空船
050:頻
君の前頻り震える両の膝張り詰められた蜘蛛の巣の糸
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