2014年11月7日金曜日

2014年10月の短歌(1) 四半期追従

明日は晴れよしんば誰か祈るでしょサプリメントの亜鉛はまずく

エンドレス四半期追従白熱の締日連鎖で消えるぷよぷよ

溜め込んだ泥沼のなか脳だけが自己主張する刺さる痛覚

立ち並ぶ高層ビルの夜景群きれいと思えないのはいつから

持ち帰る荷物の重さ何もかも知らなくていい時もあったね

金曜日にくいつらいが連なって甘くて重いケーキになるよ

新しい星座を一緒に作ろうかゴミ箱型の点を繋げる

関係の終わりが見えて靄がかるやたら愛しい跳ねる襟足

あらゆると弛むゆるゆる流れ出す許す赦さず燃る夕鶴

反撥の所以だれかにかしずいた弔い文句捨ておく真昼

祈りつつ墜落してく雨の甲わたしにくださる後悔のあと

色校に乳房の肉を指定する赤鉛筆の硬い爪先

救済の童話聞かせて眠らせる君の非を責めつややかな頬

ダメじゃないサジタリウスの歌唄い宇宙の果ての私を愛せ

舌を出し白目を剥いて覆すさみしいなんて容易じゃないよ

呼ばれたらすぐ来ることを知っていて消せない電話番号がある

白和えの味付けに住むお母さんユウくんエリちゃん知らぬ人妻

後悔を(ポクポクチーン)する事に(ポクポクチーン)慣れてはいない

駅ホーム先頭で待つ人たちへ墨黒の羽背中に生えて

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