石けんを使わぬシャワーで流される汚れたわたしは何なんだろう
要するにゾンビ映画で逃げ惑うファイナルガール目指したいのよ
柔らかな空気の穴を膨らます君の作ったまずいケーキは
ゼットンが怖くて背けたその記憶負けたまんまの光の戦士
その指を魚介の類に例えては不味そうなんて考えている
ぶるぶるとお鍋の中で沸いていくお豆腐みたいな怒りを抱え
セクシーな金髪美女に誘われ今宵も安い酒を買い込む
おそうしき、小さき声でつぶやかれ砂庭埋まる壊れた玩具
新しいワンピース着て良く爆ぜる栗の鎧を脱がしにいこう
恩知らず恥知らずだと笑う人よけて傾く裸足の廊下
ぼんやりと人を蔑む程度には醜くっても開く饗宴
終電車サラリーマンの胸元に温まってく少年ジャンプ
ぶつ真似はしなくてもいい背中から滑る円力防水ジャミラ
生きたくてもがいた末に死にたくて結局きょうも空が紺色
誰にでも優しいんだと知っている馬鹿だと言うとそうねと笑う
週末に空から天使落ちてきてついでに私を潰してみろよ
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