2015年1月16日金曜日

2014年12月の短歌 タリラリランの

ヤマザキのシュガートースト三角の隅をかじれば開く青春

蕨はねワラビって読む知っていた過去に男と住んでいた町

ハバネラは裏声ならず歌えしか悪ガキどもの口草となり

雨の降る朝に冷たい手をつなぐ漂白剤の匂いは冬に

ナポリタンスパゲッティが食べたくて深夜に走るGet Wild

全員が順路に沿って進みます波瀾万丈方向の指示

本当に欲しい言葉はくれないであなたの好き、はわたしをえぐる

ご機嫌にタリラリランのコニャニャチワ歌うあんたの鈍さが憎い

真剣にお前がいちばん大事とか見くびらないでお願いだから

中毒の根深い妄想捗って肝油ドロップ空っぽにする

叩いたら扉は自ら開けるものお前はお前攻めて行こうぜ

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