2015年5月29日金曜日

題「肉」 歌会たかまがはら4月号

歌会たかまがはらさんで、2015年4月号「肉」というお題で
短歌募集をされていました。採用歌で気になったものをご紹介。

俺が俺が隅でじっくり育ててた特上カルビをお前はお前は
(西村湯呑さん)

桜桃のくれなゐ眩し教科書の太宰はひたひに肉と書かれて
(門脇篤史さん)

お肉好きですか?と聞かれて大好きです、と答える人に
好感を抱いてしまう。肉食動物としての根源を見るからかもしれない。
それにしてもゆでたまご先生の功績ってすごいですよね。

自分は下記を投稿。採用・批評頂いたのはとても嬉しかった。

外国の解凍肉の赤黒さ病葉のごと蝕んでいく

包丁で刺されたらきっと痛いねと深夜プロレス君と見ている

幸せと言ってみやがれ売られゆく仔牛の暗い瞳見ながら

色校に乳房の肉を指定する赤鉛筆の硬い爪先

持つべきと持たざるべきを逡巡す赤子てのひら詰まってる肉

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