2015年6月5日金曜日

2015年5月の短歌(1) メンソールタバコ

はらはらと歌うようにも溢れ落つ花びらのごと溶けていくきみ

金曜日なのに死にたい消えたいと願う目の前終電車来て

迎え撃つ来てすらいない終末を鳥肌立てて迎え撃つのだ

あじさいの冷たい青は突き放す消え去るならばどこへ行こうか

メンソールタバコのせいでせっかくのあなたのキスが死ぬほどまずい

絶望は足並み揃えて行儀良くピアノ黒鍵弾かれている

青く浮く血管なぞる優しさと歯型を付ける野蛮の秩序

毎日は干からびるほど容易くてぬるくてまずい炭酸の水

オープンザドアーあんたが思うほど人生甘くは無いはずだから

一、二ィの、三番四番五、六番どうでもいいから好きって言って

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