殺意にも扇情的な色がある瓶詰めになる梅雨の家々
042:特
特にもう言いたいことはないでしょう冷えてく抹茶ミルクティーラテ
043:旧
どこにでも新旧不一致ありまして喜びなんてやかましいだけ
044:らくだ
情なんて弱っちいからくだらない理由にそって穿つ展開
045:売
人間の屑と呼ばれて喜んで尻尾を振って売られる自尊
046:貨
百貨店屋上揺れる観覧車クリームソーダは冷た過ぎてた
047:四国
コンクリに浮かぶ炎天その地獄四国犬たち目ェの鋭さ
048:負
百億の夜とダイヤを散りばめて夢見るように負け犬を知る
049:尼
すべからく人魚の肉はうまいのか比丘尼に問えば何と言うのか
050:答
逃亡は解放なんかじゃ無いからね答えはいつもわたしに足りぬ
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