秋になりどれだけ自分が馬鹿かって知らしめたくて電話をかける
次の日の下ごしらえをして眠る少しくらいは幸福でいい
使わない筋の固さを思い出す野ばらの匂い混じった汗は
煽らねばならない時もあるわけでテンション高めに叫ぶよ好きだ
おおぜいの人に囲まれ手の甲は泥に汚れてキスも出来ない
内臓も脊髄も全部汚れてて丸洗いしてやりたいくらい
守らねば守られるだけの獣でひとつ自分で決めたラインを
淋しくて誰かに助けてほしいって言えない誰かは誰なんでしょう
眠れない人がどうにか泣かぬよう淋しくないよう電気を点ける
電子音甘い人工音楽に頭はとうにおかしくなって
歩道橋揺れる視界を跨らせ月を目指すと言えばいいのに
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