都合よく愛想笑いを振りまくよカスミソウなら足りないのだと
祝福をしてよ拍手も喝采に腕がもげるほど掴んで逃げて
乾かせば何もかも同じ砂になる会えないからの妄想は揺れ
イマジナリーフレンドふたりぼっちでのうるさく過ごす夜の憂鬱
信頼の形は甘辛醤油味今日は玉子を崩してもいい
水星と冥王星の違いすら都市はわからず眠らないまま
酒に酔い煮込み料理を延々と作り続けて笑う休日
始発にはまだ早い駅座り込むかすか聞こえる母親の声
自主的に与えることが可能なの赤青黄いろ綺麗に痛む
石けんの泡ふわふわに手を洗うまともに生きる自覚がほしい
もう少し粘ってみればあっさりと跪いてもやらなくもない
前提にあるものとして眼球は唯一舐める為の臓器で
明るくも毎日小さく死に向かう誰かをきっと捕まえるから
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