形良い口から覗く歯は白く好意はきっと食われてしまう
カブトガニは血の半分を無くしても生きてる深夜そういう話
本当は許してほしいわけじゃない憎んでででも忘れないでて
香水の甘い匂いを選べずにバニラ風味の煙草をふかす
出窓から逃げ出すような星々と子供だましの茶番を踊る
淋しさにバランスは無く壊れてく不協和音はラム酒の香り
感情をきれいな箱に詰め込んで箱根細工の秘密をかける
にゃあと鳴きにゃあと返せば私たち日なたの中の毛玉になれる
空を飛ぶ鯨になって雲を食う尾鰭に添える現実のあと
雨の日に一匹金魚光っててつがう誰ともすれ違えない
吐き出せば汚物扱いされていく綺麗であったはずの感情
どんなにか汚れて壊れていたとして折れぬと言えば折れぬ心に
0 件のコメント:
コメントを投稿