明らかに不幸になれる例として君の代わりに死ねそうなこと
今すぐに死んだら悲しい人もいて祥月命日選ぶやましさ
行けばいい酒と詩集を詰め込んで雪しか見えぬ電車に乗って
傷だとか跡を残してあげたくてひらひら揺れる首の三角
牛乳に睡眠薬の砂糖入れ淋しい夢に飢えきる前に
潰し合うヨソのお家の死因たち干し餅にでもして食っちまえ
逃げ場だけ残して触れるこれ以上知ったら離れられなくなるし
安物の封筒開けてぐちゃぐちゃに一枚余分の便箋壊す
最後まで嘘つきでいて地獄でも天国だって言っちゃっていて
まだ白い産毛の光る背を向ける肩甲骨に見えない翼
週末はこれから好きになる人を探せるように自分を探す
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