湿り気の強い夜越え朝が来るカリカリベーコン玉子を添えて
口に出すだけの事柄まだら柄わたしの孤独はわたしのものだ
罪悪のにおいをつけて走り出す止まる即ち老いる、否々
自惚れを許してほしい少しくらい弱さを見せる人を見つけて
人と猫、花とじょうろの間に立ってそういう愛も美しいから
ささやかに命いのちの連続へ小さい口で応じる強さ
鳥小屋の孔雀は眠る嵐の日ゆたり虹色羽根を刻んで
鮮やかな終わりを見せて消えていく淋しいなんて嘘つく花火
ゆすらうめあぶく菜の花紅の花孤独な理由を数えるかわり
何かしら嘘をつかなきゃ止まれない街灯に沿う回遊魚たち
晴天の下に震える万国旗きょうは死ぬのにもってこいの日
夜遅く仕事のことを考えてレンジの中でポップコーンは
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