2016年6月24日金曜日

2016年5月の短歌(2) 花捨てる宮廷


振れる手に謝罪を返すつつましく同じ惑星住んでる僕ら

春先に朽ちてしまった花捨てる宮廷みたいなごみ箱の中

過ぎた事ばかりで弱る善き人の心膜になりたいと思う日

面前で口角上げ過ぎ悪態をあいにく頭が可愛いもので

親指と人差し指をLにして足首からの一つ半分

猫の声、自販機の音、夜深く頭の中に自分が溢れ

聖歌隊列の後ろをついていくあなたは私じゃないのだろうし

たくさんの私の時間をあげるからあなたの時間を少しください

オムライス皿に盛り付け果報者どうにかこうにか感じる心

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