さすらいの文字を眺めて撫でさするとうに、諦め、られた、生活
幼児期に知ってる種類の永遠を使い倒して迎える夜明け
名前のない神様みたいな生き物を心の中で飼って痛ぶる
さよならとおやすみなさいの間には語らずに足る何かがあって
一人だけ残されている駅にいてベンチの上の眼鏡と遊ぶ
幸せになっておくれよ花を背に負って流れるオーシャンゼリゼ
先を行く見目麗しき人たちは花の名前を言えやしないさ
欲しいもの全部だぜんぶ全てだと呪文のように括る後悔
確認をするみたいなのそういうの私は私で余白じゃあない
晴れた日の乾いた和音広がって布団を叩く演奏者たち
靴さえも履かず出された夜の星むかしむかしの物の語り部
ああ実にげにかわいそうな夜である砂糖壺の中閉じ込めている
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