三月を四月にしても浅はかね女の凄みを死ぬほど味わえ
マスキングテープで作る境界線ここに立国せかいはひろい
ハッカ飴に桜の花の塩漬けと生木の匂い春の記憶に
焦げる肌鉄板の上大人たち何も知らないただ夏がある
暗闇で吠える野良にも属さずに昼間の中の道化であれよ
淋しさと孤独は違うと知っている沸かしたお湯は冷めていくだけ
夕食の鳥肝臓の匂い立つ斎場に行く蟻の行列
貝の砂吐かす小さい偽の海我が古里はあぶくとなりき
故郷など有る為に有る我が儘よ手も口も出ぬただ舌が出る
偶像が欠け嘆いてる人もいて青く光るは背骨の直線
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