2016年12月16日金曜日

2016年10月の短歌(3) びらびら揺れる

会話劇メトロノームの頷きを飽きて煙草に火をつけドレミ

乱暴でいたいと思う脆弱な心を誰にも見せないように

自分とは違う、だからね本当の生殺与奪とかを知らない

人肌のほどと調理の指示があり要らぬさびしさ思い出させる

拒絶ならざらざらした目で示してる飢えているのは一人ではない

あ、やばい、淋しい寒い、ポケットに突っ込む手指の爪は割れてる

おもちゃ箱ひっくり返し床にいる自分も何も混ざり合うから

他の人の物差し幅に余り過ぎびらびら揺れる自由な手足

充血の無い白目黒目境い目に反射して映る馬鹿な私を

淋しいか、否、悲しいか、否、々、々、自分の溶ける場所を欲する

優しいと好きは違うと知ってるし泣いているのはただの病気だ

お綺麗な立場の人を汚したく反抗的に吐くクソくらえ

浅ましい共犯者の目青白くいつまで待てばさびしくないの

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