2017年1月20日金曜日

2016年12月の短歌 順列に並ぶ

苦しさと悪意をともに持て余す引き千切れるのは私かあたし

傷だってお気に入りなら許されるそういう風に生きていきたい

紅を差し吐瀉物だらけの町を往く子供みたいに雑に抱かれに

耐えられるまだ耐えられる甘えたの代わりばんこに消える足音

何度目の過去にいったいなるだろう目の前全部きみになるだけ

順列に並ぶイチョウは空区切りどうにもならぬ冬がまた来た

誰も皆幸せになる結末を望んだだけの不幸せ者

ゴミ溜めになれればいいよ欲しがって要らないものを私にください

新しい元素を話し始めてるなまぬるい熱を一息に飲み

感情と理性パターン組み合わせ幾ら試せば許せるだろう

そうやって寄り添うふりで理解する価値とは常に欲の上だと

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