2017年2月17日金曜日

2017年1月の短歌(2) 副流煙

淋しいと口に出したら仕舞いです独立済みの大人であるゆえ

人混みの浸透圧に耐えかねて副流煙をひたすらに吐く

八月の積乱雲のような雪あなたはいつも夏を連れてる

上等な孤独だこれは改札で好きでもないのに見送られてる

毎日の自分勝手に吐き気してショートホープに希望を詰めた

世の中のあらゆる事を試しても死ぬまで淋しい人間だろう

中毒のように一人になりたくて子供のようにさびしくて泣く

真夜中で一人で叫ぶ淋しいと残った酒にたかる蠅たち

どうしようもない日々これは仕方なく五本の指を持つ人のあざ

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