2017年5月5日金曜日

2017年3月の短歌(3) 等しくきれい

こころざす道はほうぼうあるけれどイヌノフグリは等しくきれい

大切にするって言ってゴミを見る目でめちゃくちゃに壊してみてよ

いつ死んでもいいやだなんて桜、背に笑顔だきみは嫌になる程

単純で陳腐な終わりあなたって白雪姫の王子みたいね

淋しいの形のままで痕になる誰もお前を愛しちゃくれぬ

幸福は抱き潰せる雛弱くって壊さずいるのは無理だと思う

傍らに誰かの熱を置くことを覚えさせたの誰だか知らぬ

ぜいたくや欲は独りを駄目にする甘い弱さは独りを壊す

しおりごと雨の匂いを挟み込む穏やかすぎてただただ怖い

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