2017年6月23日金曜日

2017年4月の短歌 一番辛いリステリン

埋められるさみしさならばわかってる始末におえぬわがまま孤独

淋しいと言ってどうにもならないとわかってるのにどうにもさみしい

概念の毛布の中で嘘を吐く耳の中には海を飼ってる

月だって太陽だって沈むから不純はとても美しいのだ

安心を得たら今度は不安だねそういう人を好きになったね

わがままを言えどどうにもならないよ一人ことこと煮る春野菜

殴られた人の顔見慣れ夜は更けまともな顔はうつくしいこと

自らを誠実と吹く人の群れ恥じらい知らぬ人たちの群れ

春の夜迷子になってしまうから光る手首を見せてほしいよ

浅ましいそう思えるだけマシだとか路地裏夜更けふたりぼっちで

好きなのは一番辛いリステリンどうでも良いほど春は嫌いだ

自由にも体力のいる時代だね信じもしない占い見つつ

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