2017年7月7日金曜日

2017年5月の短歌(1) きみどりぴんく

詳細は省いて今日は曖昧に酒に体を溶かしてやろう

羽のない絶滅危惧種みたいだね恋とか愛とかふざけんじゃない

優しいは病気みたいだ君だってそういう誰かにとらわれている

眠れずに薄暗い部屋見つめてて蛍光塗料のきみどりぴんく

言いづらいところばかりが好きだった腕のくるぶしみたいなところ

毒を持つ生き物だったら良かったな切ったばかりの指の血甘く

米を炊く独り身なれば三合も炊いたら充分ご馳走である

街中の樹木ただただまぶしくて頭の痛みを助長していく

猫を抱く小さな腕に落ちる熱わたしの喉をごろごろ鳴らす

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