2017年7月14日金曜日

2017年5月の短歌(2) 善人に紛れれば

特別な存在なのでそれらしくコンビニで好きなアイスを買おう

親しんだ罪悪感だけ道連れだぼやけた月が示す行く先

人混みの苦手な人と猫たちと意地悪な道ずるいふるさと

しがみつく肩の厚さに舌震え誰も等しく子供であった

愚かゆえ錯覚妄想くるわせて期待なんかをカラフルにする

母の背を超えて父の背超えていくそういう風に生きていければ

その辺の壁に体を擦り付けて自我ってものを放射している

善人に紛れれば混ざる性分を一人になってふつふつ沸かす

あっさりと見えなくなった未来たち煙草の煙は歪んで消えた

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