2018年3月16日金曜日

2017年冬くらいの短歌(2) 免罪符とか

死にかけの息切れのように鳴く蝉へなりそうになる塞いでる夜

駅ホーム目的地からその先に向かう電車はゆりかごのよう

ホットココアにバターを入れる暴力を覚えてしまい冬が愛しい

性欲と恋愛の違い説くよりも組み伏す腕の重さが痛い

感情に名前が無くて飢えていて免罪符とかどうでもいいし

おおおんと鳴く深海の魚たち人もたまには鳴くと良いのだ

馬鹿だねと口を歪めて言うせいでどうやら卒倒しそうに甘い

魔法陣ひいて召喚してみたが役に立たない悪魔みたいだ

靴下は温かいより邪魔だから裸足でいたいと女神は言った

本日は午前絶望午後まれに希望そののち憔悴でしょう

0 件のコメント:

コメントを投稿