げ、ん、じ、つ、とあんたは言うが目の前で夢みたいなことひたすら言って
何がしか運命だとかまじないを信じられるほど可愛くはない
愛される花のすべてをへし折って深爪だらけの君に渡そう
引き鉄を引く指曲げて口当てる罵倒聞こえぬふりをしている
眠れない夜に数える角砂糖紅茶に混ぜて忘れろ全部
石塔をハンマーで折る、いつだって自傷みたいな恋をしている
酷いこと悲しいことに耐え切れずハッピーエンドの矯正をする
生きている実感やたら欲しくって肺に冷たい空気を入れた
大人だし口先で甘い言葉吐く腹の中身はぐちゃぐちゃにして
まっすぐな形憧れ弧を描き落ちても正しい矢印のまま
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