tag:blogger.com,1999:blog-56707439839160704192024-02-19T10:38:39.711+09:00八時ちょうどに花火が上がる自作短歌管理や備忘録用BLOG。金曜深夜更新予定があまりできてない。二玉号http://www.blogger.com/profile/00991475259049423680noreply@blogger.comBlogger199125tag:blogger.com,1999:blog-5670743983916070419.post-23303990113334865502023-12-22T00:00:00.004+09:002023-12-27T21:25:03.438+09:002023年7月~2023年12月くらいの短歌日傘差し許せるものも許せなく太陽光線すべてを燃やせ<br /><br />海水がしょっぱいことを失念し骨を撒くなら海へと言っちゃう<br /><br />アイドルの卒業並みのお涙で淋しい自分を露出している<br /><br />何回も読んだ手紙を読み直し気持ちにお名前シールを貼るの<br /><br />新しく名前をいくら覚えてもまんさくの花は来年も咲く<br /><br />夢の中の女みたいなやり方で子供時代の自分を抱いた<br /><br />輪唱のように私の欲が鳴る飲み屋芋ロックイチ芋ロックイェス<br /><br />二玉号http://www.blogger.com/profile/00991475259049423680noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-5670743983916070419.post-45235193285307160292023-12-22T00:00:00.002+09:002023-12-27T21:20:22.961+09:002023年1月~2023年6月くらいの短歌壊すなら最初から持たなければいい軒下の梅は来年も咲く<br /><br />関係を不可逆圧縮してくのに良い思い出が邪魔をしてくる<br /><br />赤青黄光の三原色で埋め目の前の人を消してしまおう<br /><br />人混みの中でどうにも叫べなく真夜中オーブン鳴らすグラタン<br /><br />生活に必要なものは多すぎて私一人の重たさを知る<br /><br />けいけいはくはく軽薄はく、重たい気持ちは他人に乗せる<br /><br />帰りたい家を持たずに町へ出る多分全員迷子の渋谷<br /><br />雑に撒く水しぶきに虹反射して多分私が死んだ夏です<br /><br />選択を誤ってたって生きていて月が落ちない事を知ってる<br /><br />できるなら幸せになれと祈るけど、※できるものなら、注釈がつく<br /><br />人間は救いようがない(主語がデカい)それでも互いを戒めてゆく<br /><br />誰からも愛されるようななりをした明るい遺跡に囲まれている<div><br /><br /></div>二玉号http://www.blogger.com/profile/00991475259049423680noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-5670743983916070419.post-29615985042506263122023-12-01T00:00:00.001+09:002023-12-27T21:16:09.578+09:002022年8月~2022年12月くらいの短歌誰も知らぬ午前三時のよるとあさ自己嫌悪から救われたいよ<br /><br />蜜月と呼んだらお前を殺しちゃる過ぎたる日々の窓辺に光<br /><br />淋しいから先に死ぬなと言ってたねあなたは雪を口に含んで<br /><br />いくらでもお金を出せば海だって天国だって行ける気がした<br /><br />仰向けの蝉見て綺麗に死にたいって随分傲慢になったと思う<br /><br />自己愛が流れ着くさき砂浜に三角座りで待ってますから<br /><br />死ぬ時に思い知れれば良いだろう恐らく多分きっと幸福<br /><br />アイキャントアンダースタン長生きを良いものとして推奨します<br /><br />柄入りの食器揃えて暮らしたらきっと一緒に落ちれる地獄<br /><br />世界征服望まなくても生きている帳尻合わせの毎日だもの<br /><br />悪夢では黒い大きい犬の口わたしの名前を咀嚼するくち<br /><br />起きてても寝ても両方悪い夢でかい蝶々光る鱗粉<br /><br />明日には夜空の星が全部落ち眠れぬ人に降り注ぐのだ<br /><br />いもしない神様名前なぞる指ささくればかりが色付きのまま<div><br />生きるのに要らないものは多すぎて本の塔から飛び降りる猫<br /><br /></div><div>遠くまでいくら走って離れても生まれた町は雪深いまま</div><div><br /></div>二玉号http://www.blogger.com/profile/00991475259049423680noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-5670743983916070419.post-65097545029094958712022-09-02T00:00:00.001+09:002022-09-24T17:25:39.092+09:00雑記 不眠・間欠泉・種々のデパート催事などで酒蔵の出張試飲コーナーが好きで見かけると吸い寄せられてまんまと買ってしまう。<br /><br />おいしい!おいしい!を連発してるとどんどん色々飲ませてくれる所も好き。<br /><br />一升瓶で純米吟醸を買ったばかりなのに、折からの不眠がひどくなり睡眠導入剤を飲むことになった。<br /><br />酒と薬を合わせてはいけない。バッドボーイミーツガールしてしまう。<br /><br />amazonプライムビデオでジャック・リーチャーがドラマ制作され、本当にああいうhobo的生き方に強く憧れる。<div><br />しかし残念ながらここにあるのは間欠泉のような怒りを感じやすくストレスをためやすい肝臓だけは自称強靭な弱い肉体である。<br /><br /></div><div>どこでも通用する人間にもなれずこんなにダサくなっちゃった!みたいな感想しかない。</div><div><br />今の自分が過去の自分より客観的に良い属性なのがまた馬鹿らしい。</div><div><br /></div><div>古い友人たちとまだ仲良いことだけがパンデミック危機下の救いか。</div><div><br /></div>二玉号http://www.blogger.com/profile/00991475259049423680noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-5670743983916070419.post-90607290264781151552022-07-29T00:00:00.001+09:002022-07-29T00:00:00.152+09:002022年4月~7月くらいの短歌 しょうちゅう執着と名前をつけたお気持ちに別れる駅で見送られてる<br /><br />大丈夫大丈夫だって言う指で缶ビールタブはめちゃめちゃになる<br /><br />終電を逃した人らを寄せ集め隠れん坊の鬼を見つける<br /><br />屈強な肉体精神持たずして生傷覚悟の毎日である<br /><br />しょうちゅうの氷が溶けて柔らかい不幸自慢で笑うからから<br /><br />クッキーを焼きもしないし食べもしないしかれど型は矢鱈と欲しい<br /><br />誰かしら愛せないから誰からも愛されないんだ、飼い猫に言う<br /><br />憂うつの湿度は高く二枚爪人間性を試されている<br /><br />夏を背に映画みたいに笑ってるいっそこのまま後悔したい<div><br /></div><div><br /></div>二玉号http://www.blogger.com/profile/00991475259049423680noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-5670743983916070419.post-58074978135058741432022-04-29T00:00:00.001+09:002022-07-18T13:28:19.777+09:002022年1月~3月くらいの短歌 海をひたすら思ってもいない言葉で尽くしきる手の甲に浮く血管を見る<br /><br />死なない蛸、死ににくい蛸、死んだ蛸、防災無線で流される蛸<br /><br />頬肉に刺さる魚の骨を抜くかつては海でゆらいだ背骨<br /><br />明日には消えるぬかるみ柔らかく昼の尻尾を追いかけている<br /><br />好きだった人が好きだった食べ物を食べるたび思う雪の降る町<br /><br />次に転ぶワンパターンの目を予想するすごろく上の日々でおあがり<br /><br />君よりも先に死ぬから言い逃げする進化と退化の行先を見よ<br /><br />もう全部おしまいにして連れてくる冬の晴れ間の罪悪感だ<br /><br />いざやろうと思えば仕事を欠勤し海をひたすら目指せるのにね<br /><br />何もかも名前を付けて曖昧を許せないまま足枷にする<br /><br />大切が何かの形をとるならばふわふわの犬であるとうれしい<br /><br />今回も上書くだけの思い出も覆うだけの雪全然足りぬ<br /><br />憧れも罵りも人のせいにして彼らの中身も内臓がある<br /><br />いつかまた会えたら良いねその時はそういう種類の地獄に落ちる<br /><br /><br />二玉号http://www.blogger.com/profile/00991475259049423680noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-5670743983916070419.post-19558210189287660832022-01-07T00:00:00.005+09:002022-01-07T00:00:00.195+09:002021年10月~2021年12月くらいの短歌 仰いだ若木夜になる雨は降る降る眠れずに頭痛ばかりが重く重たく<br /><br />矛盾とは思って口にはしないけど死んでも忘れてほしくはないよ<br /><br />選べたら記憶記憶の断片で公園ベンチで仰いだ若木<br /><br />あなたにも私にもある心臓が今日に限ってやたらうるさい<br /><br />人人がうらやましくて情けなく真夜中に作るポテトグラタン<br /><br />こんなにも地球に優しい私です真夜中まよなか不審が通る<br /><br />幸福が何であるかはわかってる浸透圧に負けた夜にて<br /><br />手を置いたカウンターやたらピカピカでひとり勝手に遭難してる<br /><br />想像のできる範囲で一生を終わらせそうでやたらむなしい<br /><br />雨の日は見知った町も迷うから重い頭をずさんに上げる<br /><br />いつだって世界の終わりがほしくって骨の外れた傘で待つ雨<br /><br />関係に名前をつけるそれなりに優しいだけの上目遣いで<br /><br />明日には変わるはずだろ雪も降る生き続ければ更新できる<br /><br />優しいの浸透圧でだめになる一人でだって大丈夫だね<div><br /><br /></div>二玉号http://www.blogger.com/profile/00991475259049423680noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-5670743983916070419.post-48087626890919660102021-11-05T00:00:00.001+09:002022-01-02T15:56:11.327+09:002021年6月~2021年9月くらいの短歌 いつも正しい新しい限界の数増やしたく豪雨の中を傘無しで行く<br /><br />汗混じり薄荷の匂いはぬるくなる淋しさだけはいつも正しい<br /><br />憂鬱の数を指折り両手では足りず我らの千手観音<br /><br />ピーナッツバターで作る壁により我が王国の安寧を得る<br /><br />家で作るドーナツの味知ってると色んな事がむつかしくなる<br /><br />皆さんがすやすや眠っているあいだ世の中ちょっと良くしておくね<br /><br />肯定を突き詰めてみればのさばってやがて竜にもなれるだろうに<br /><br />幽霊に生理があるか客体の自分勝手に身をよじらせる<br /><br />冬を呼ぶ早く冷たい空気吸い身がきれいだと錯覚したい<br /><br />永久に読めなくて良い読み仮名を不幸になって無理矢理に知る<div><br /></div>二玉号http://www.blogger.com/profile/00991475259049423680noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-5670743983916070419.post-8520336000714675802021-08-06T00:00:00.003+09:002022-01-02T15:55:14.826+09:002021年3月~2021年5月くらいの短歌 肋にもなれる孔雀にもペルセウス座の肋にもなれるといってなれなかったね<br /><br />腐らせた卵の殻を割るように後悔なんて一瞬のこと<br /><br />まぶしかった思い出だらけそれだらけ兵糧みたく食い繋いでる<br /><br />誰からも大丈夫だってお墨付き私の為に泣いたら良いよ<br /><br />意味なんてこじつけだけで十分で今日はだれかが祝われてた日<br /><br />腹に乗る人の重さはいかほどか髪やら首やら足やら締まり<br /><br />読まれない本をたくさん積み上げてわたくしだけの要塞と成す<br /><br />どうにでもなっちゃえと思いなろうとし思いとどまる日が続いてる<br /><br />手に持ったうるさい青は揺れたままあぶくになって消えてしまった<br /><div><br /></div>二玉号http://www.blogger.com/profile/00991475259049423680noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-5670743983916070419.post-72907610196312277312021-03-26T00:00:00.021+09:002021-04-19T20:18:52.454+09:002020年冬~2021年2月くらいの短歌 犬歯と奥歯他の人と分かち合えないわざわいを犬歯と奥歯で噛み潰してる<br /><br />朽ちかけの水族館の水槽の岩陰にいる何かになりたい<br /><br />眠れない夜に固まる色々をホットミルクのどぶに沈めた<br /><br />生まれたての概念みたいな優しさで毛玉だらけのセーターを抱く<br /><br />祈りだと思うだれかの幸福と明日は晴れたら良いなと思う<br /><br />日常のあらゆることに間に合わず窓際に差す光を見てる<br /><br />騒いでも夜は深々やってくる見えない筈の手品師の首<br /><br />帰るには道がまっすぐ過ぎるから自発的迷子発作上等<br /><br />一人だと好きに途方に暮れられる近所の犬は遠くへ吠えて<br /><br />久々に割った玉子が双子とか些細な運に生かされている<br /><br />服を着て溺れるみたい優しいね好きじゃないのに好きとは言えず<div><br />人間と人間の区切り位置を指定、空白置いてならえ左へ</div><div><br />複数の大人は君を駄目にしてキャベツ畑で裸足で踊る<br /><br />毎日を食い寝て働き酒を飲み非生産性糞袋ゆえ</div><div><br />終わりまで見きり走ればいいだけだ足はどうにも海を目指すが<br /><br />永久に間に合わなかった感覚をレースカーテン光が透ける</div><div><br />記憶にある海は君彼彼女らといつか早朝悪さした海<br /><br /></div><div>自分には難し過ぎる人生が他所様の価値観の物差し<br /><br />柔らかい言葉で丸め要点は眠たくなっちゃう自己責任論<br /></div><div><br /></div>二玉号http://www.blogger.com/profile/00991475259049423680noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-5670743983916070419.post-26630136122297376472021-01-15T00:00:00.001+09:002021-02-18T21:40:32.956+09:002020年秋くらいの短歌 JISコード外真夜中に起きてて辿り着けるのは牛乳だけが切れたコンビニ<br /><br />信仰は羽根を散らばす雪になりどこまで私を虚仮にするのか<br /><br />喉仏に骨があるとかないだとか知らなくていいことばかり知る<br /><br />月のないさみしい夜に抱きしめる犬猫のたぐい人間の脚<br /><br />デコレーションケーキをドレスアップだと言い切る語彙は聡くて好きだ<br /><br />望むらくは誰かにすべてをゆらがして壊してほしい世界が世界<br /><br />かなしくて泣くべきときに泣く人がうらやましくて笑う脆弱<br /><br />学級の水槽金魚を殺したと無い記憶たちは追いかけてくる<br /><br />灰色の部屋でコーラを飲み干して神経質な夜へ出かける<br /><br />把握してない事ばかり増えていき一人で勝手に途方に暮れる<br /><br />���常用漢字とJISコード外の名前を持った人々<br /><br />分かりやすくメサイアコンプレックスに雨の音たちやたらにでかい<br /><br />甘口のカレーも大概飽きたろう俺を忘れて幸せになれ<br /><br />粛として製氷皿で痩せていく冬の氷は閉じ込めていく二玉号http://www.blogger.com/profile/00991475259049423680noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-5670743983916070419.post-21790300458876199972020-10-02T00:00:00.001+09:002021-02-18T21:22:58.706+09:002020年真夏くらいの短歌 馬鹿でかい鳥不幸には桃の香りと色を付け百の目玉と手足を付ける<br /><br />地図もなく知らない町の道を行くどの家も人も同じ顔だけ<br /><br />育ちすぎた羊の角を切るような仕事がしたい夜々のこと<br /><br />暗闇で光る目玉のいくつかを見ないで向かうからからの森<br /><br />人といる青紫の夜の底とおくに見える馬鹿でかい鳥<br /><br />青色の防犯灯はほの光りお前が世界を滅ぼしてくれ<br /><br />指先を見てる人のなか車窓から夕暮れ時をずっと見ていた<br /><br />幸福が待ち受けていると思えずに満身創痍でいたる結末<br /><br />血の色の何かを付けて夜に行く踊れば響くコンクリの道<br /><br />隈は濃く世間を呪った風でいてあなたは黄色い花を持ってる<br /><br />質量のない熱だけが目の前で布をはだけて笑い転げる<br /><br />夜かけるヘアドライヤー音よく響きひとりで暮らす部屋の静けさ<br /><br />太陽と延々仲良く出来なくて周回遅れの夏を始める<br /><br />自分から逃げ場なくしたてっぺんで全部きたなく覆してやる<br /><br />スパゲッティ・ウィズ・ミートボール白シャツを心置きなく真っ赤に汚す<br /><br />夏はまだ続く誰かのハンカチを汗浸しにし謝れぬまま<br /><br />言い訳の幕間あけて立ち尽くす私一人の影の色濃く<br /><br />いくらでも孤独だそれは確実で海辺で貝を拾いあった日<br /><br />たましいの乗り物として形取る我ら我らの不均一な手<div><br /></div>二玉号http://www.blogger.com/profile/00991475259049423680noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-5670743983916070419.post-38051205208167865692020-09-04T00:00:00.001+09:002021-02-18T21:24:02.866+09:002020年初夏くらいの短歌 犠牲者像だ火がなくて吸えない煙草の饐えた色だれもが私を捨て去りゆくは<br /><br />持ち分をゆめゆめ忘るることなかれ我れ口に含む雨垂れの水<br /><br />エトセトラ我に降りゆく花吹雪幻のような犠牲者像だ<br /><br />世の中の不備はすべてが私ゆえ去り際に放つ意味ない謝罪<br /><br />寛容と破壊で終わるお話を寝物語に説いて、眠って<br /><br />立派ではない生き方で暮らしてる村人Aの身の軽やかさ<br /><br />空を飛ぶ車に乗ってどこまでも逃げられるのならついていくのに<br /><br />間違ってないし誰かも悪くない頭痛のように雨だけが降る<br /><br />どうしようもない衝動の結末に愛とは何か考えている<br /><br />当局の関知もなしに崩されるここはおもちゃの国であること<br /><br />おいおいと泣けばお前の運命が変わるわけでもないというのに<br /><br />目ん玉の真ん中の黒丸々と気付けば人は人でなくなる<br /><br />感傷に名前をつけて溺れこむ自分一人の底無しの海<div><br /></div>二玉号http://www.blogger.com/profile/00991475259049423680noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-5670743983916070419.post-58045396032233062832020-07-03T00:00:00.001+09:002021-02-18T21:24:37.006+09:002020年5月くらいの短歌 #30DayVerseChallenge <a href="https://twitter.com/hashtag/30DayVerseChallenge?src=hashtag_click">#30DayVerseChallenge</a> 企画に便乗しました。<br />1日一首でもきついし水準が低すぎるけど筋トレ的にはよかった。<br /><br />---<div><br /> 不幸せな子供時代を憐れまれお前に言われる筋合いはない<br /><br />間違えてかけた電話で無理やりにおやすみなさいを言わせてあげる<br /><br />終わりとか明確なのはないのだね指でなぞった線は消えてく<br /><br />有り体に与えられてる顛末をきみと一緒に迎え撃つのさ<br /><br />神さまを思考停止に使えたら願うばかりは天国のこと<br /><br />栗の花冷たい匂い目を逸らす陽のもと認めた腕の白さを<br /> <br />暴力を振るって避けて振るわれて轍の上は足跡だらけ<br /><br />この度の逆境完全アウェー戦もどるすすむも勝たねばならぬ<br /><br />卑弥呼から地理歴史政治まなびゆき正しいことを成してもみたい<br /><br />名を付けて心をしまう箱にある花かんむりをあなたにあげる <br /><br /><div>子を成して故郷に錦、花飾る夢は破れて東京にいる <br /><br /></div><div>死ぬまでに数えるうるう年の数オリンピックは残り千回 <br /><br /></div><div>栄養を取れよ無理はしないでよあなたは頑張り屋さんだからね<br /><br /></div><div>プロフィールムービー映るお前ごと全部知ってる私が笑う<br /><br /></div><div>アルバムの母の写真は鮮やかで奪ったものは返せないまま<br /><br /></div><div>笑っても泣いても通用しなくって個人とかいうものになりかけ<br /><br /></div><div>雨が降る音も匂いも知っているそれでもなおの飽きれない日々<br /><br /></div><div>これまでの人生なんぞ意味はない分かっていても分からなくても<br /><br /></div><div>花の名をなまった脳に刻みつけ色つきしおりは永遠の春<br /><br /></div><div>幸せを明確に示す指標なら酒の度数が示してくれる <br /><br /></div><div>助手席でラジオ合わせて歌う日々窓を開ければアイドルだった<br /><br /></div><div>どうにでもなる腕と足は天を指すどうとでもなれる愛しい私 <br /><br /></div><div>真夜中にたった一人で混乱しホットケーキをひたすら焼くよ<br /><br /></div><div>便箋の二枚目の白うすら寒く伸びた背すじの形に似てる <br /><br /></div><div>目の中に汗が入って痛くってやたらまぶしく君が見えない<br /><br /></div><div>十八の数を数えて成人の入口に立つ子供たちの背<br /><br /></div><div>よく罪の話をするが君の目が朱に染まるのが見たいが為に<br /><br /></div></div>二玉号http://www.blogger.com/profile/00991475259049423680noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-5670743983916070419.post-37870482844630171492020-06-05T00:00:00.001+09:002021-02-18T21:26:09.594+09:002020年4月くらいの短歌 革命の起こし方ごみ溜めの腐った紅茶匂い立つどこで生まれたどうして死んだ<br /><br />眠れない時間を起きて過ごせずに目を開いたまま夢を見ている<br /><br />過去形の尊重なんかは磨耗して自分を支えることすら出来ぬ<br /><br />能無しの現実ばかり責め立てる宿酔にて不惑を忘れ<br /><br />無制限に肯定だけがほしくなる甘さを苦く噛みしめている<br /><br />怖ろしい夜は全てを隠しきるそれを優しさだなんて言って<br /><br />眠れずにいたって今日は終わります積算清算まぶたを閉じよ<br /><br />断片の体を二つ、三つ拾い肯定ごっこをたしなむ夕餉<br /><br />春の道は知った名前の花に会う知らない花にも挨拶をする<br /><br />散歩する犬、花屋並ぶ藤の花、いろんなものに生かされている<br /><br />本当の意味を知ってて無知ぶるの社会的弱者必須教養<br /><br />革命の起こし方なら知っている歴史で身体の重りを付けて<div><br /></div>二玉号http://www.blogger.com/profile/00991475259049423680noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-5670743983916070419.post-15878024526182420062020-04-17T00:00:00.001+09:002021-02-18T21:26:41.193+09:002020年2-3月くらいの短歌 希望ささやく何もかも面倒くさくて放り出しそうして死んでるように生きてる<br /><br />ずぶ濡れの誰かのそばに寄り添って呪いのように希望ささやく<br /><br />祈る神を持っていないが生きていて食事の前に両手合わせる<br /><br />飼い犬は全信頼を具現化し手指顔首舐めまわしてる<br /><br />尊厳はすり潰されて粉になり風に合わせて巻き散っている<br /><br />重過ぎる頭の花が折れていく自由のようで不自由なこと<br /><br />必要とぼんやりふんわりされている黄色い花の焦点合わず<br /><br />春が来る体を穿つ雨が降り音楽だけが優しいふりを<br /><br />今ですら明日が来るのが怖いので死ぬまでずっと怖いのだろう<br /><br />君が言う夜が怖くて眠れぬとだから目を閉じ眠るのだろう<br /><br />薄い陽の灯りの下で舌を噛むこうして怒りを抱えて生きる<br /><br />みちびきのように小雨は降りしきり街灯の下たまる迷い蛾<br /><br />三越のある都市にいてべらぼうな消費の波をたゆたっている<br /><br />灰色のグラデーションの毎日を色取る映画館の紅色<br /><br />かなしいと思えお前の感情を食っては育つ象になるから<br /><br />怖すぎる夜がどこでも落ちている誰も拾わず早足でゆく二玉号http://www.blogger.com/profile/00991475259049423680noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-5670743983916070419.post-51773268391682207692020-03-27T00:00:00.000+09:002020-04-05T13:22:14.591+09:00過去の短歌 赤黄色Googleの検索窓に打ち込んだ「笑顔」に今日は癒されてやる<br />
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あしたまたおはようと言いおやすみを言えたらいいねおやすみなさい <br />
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見も知らぬ誰かの訃報チョコミントアイスの墓標木べらを立てる <br />
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人は皆知らずと双子であれば良い一人の町で片割れ探す <br />
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喉笛の下にちらつく影暗くお前の首を所望してやる <br />
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治らない傷口の膿赤黄色浅ましいのは生きているせい <br />
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苛立ちをぶつける為の愛だとか見透かしてるのに君は優しい <br />
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次に口開いた方が負けになる微笑みだけで死にたくさせる <br />
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肋骨の浮いた横腹白く見せ地にとろけゆく眠り猫たち <br />
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人妻を奥さん、と呼ぶぬるい午後蛍光灯がちかちか光る<br />
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<br /></div>
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二玉号http://www.blogger.com/profile/00991475259049423680noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-5670743983916070419.post-26045995783153230452020-01-10T00:00:00.001+09:002021-02-18T21:28:28.937+09:002019年冬くらいの短歌 この世はパーティーポッキーを開けたら全部折れていてもうすぐ世界は終わるのでしょう<br /><br />明日もまた同じ孤独を持つであろうタイムマシンがあるならあるで<br /><br />吐く息が白いそしたら生きていて起きて笑って後悔をして<br /><br />道端で隣の人が唾を吐く右ひだりまえみぎ夜の町<br /><br />草原の羊のような顔をして君たちは歳重ねていくね<br /><br />等価値を与えることが無理ならば批判ではなく尊重をして<br /><br />金棒にスポンジが巻いてあるようなやさしい地獄でありますように<br /><br />自己満の小さな祈りの集合がイルミネーションみたいだ、きれい<br /><br />アラザンが乗ればこの世はパーティーで星降る夜も信じたくなる<br /><br />朝の五時あなたをどこかへ連れて行く電車が動き始めてはいる<br /><br />くるいつつある倫理観すくいとる我に五月を君には酒を二玉号http://www.blogger.com/profile/00991475259049423680noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-5670743983916070419.post-9966536921807429402019-12-27T00:00:00.001+09:002021-02-18T21:36:08.982+09:00題詠blog2019の事(10)2019-091:慎 <div>ひとりだと室温だけが明らかで慎ましやかに進む曖昧<br /><br /></div><div>2019-092:約束 </div><div>約束を破る時しか使われぬ反故の語源を思う路上に<br /><br /></div><div>2019-093:駐 </div><div>憂鬱な夜に悪夢の地図が要る駐輪場の薄い白墨<br /><br /></div><div>2019-094:悟 </div><div>生存は怠惰の経過だと悟りいっそ誰かに罰してほしい<br /><br /></div><div>2019-095:世間 </div><div>だらしない私を反乱分子だと世間は安易に決めつけてくる<br /><br /></div><div>2019-096:撫 </div><div>性癖は鼻血を舐めて掌の内側を撫でるそうやってただ<br /><br /></div><div>2019-097:</div><div>怨 怨むなら女に産んだ母親を女を殴る父親を責め<br /><br /></div><div>2019-098:萎<br />選べたらやり直せると思い込むもらった花は萎れるばかり<br /><br /> 2019-099:隙</div><div>暴力は隙さえあれば機能する。空にふわふわ浮かぶ紋白<br /><br />2019-100:皆</div><div>分かりやすい皮肉を込めて世界中大好き皆んな幸せになれ</div><div><br /></div>二玉号http://www.blogger.com/profile/00991475259049423680noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-5670743983916070419.post-14684420666708787752019-12-20T00:00:00.001+09:002021-02-18T21:36:46.313+09:00題詠blog2019の事(9)2019-081:暮 <div>暮れていく薄紫と桃色に滑空していく烏と私は<br /><br />2019-082:米 </div><div>豚キムチ塩鮭鯖味噌カレールーお前たちみな米の奴隷で<br /><br /></div><div>2019-083:風呂<br />風呂場にて薄暗い明り照らし出す隅の隅にある角のほころび<br /><br /> 2019-084:郵</div><div>過去となる郵便局の消印がぼやけず日々を突きつけてくる<br /><br /></div><div>2019-085:跳<br />すぎちゃった過剰な事実が形容詞それを跳躍と思えずにいま<br /><br />2019-086:給料</div><div>今月のお給料日はいつかしらまがい物でないビールを飲む日<br /><br />2019-087:豊</div><div>紅と裏に書かれた箱捨てる豊かさに飽いて貧しい日和<br /><br />2019-088:喩</div><div>生きていて口をつぐんで元どおり隠喩のように使う切り傷<br /><br /></div><div>2019-089:麺<br />麺棒をあなたの頭に振り下ろす代りに出来た肉ハンバーグ<br /><br />2019-090:まったく</div><div>最低と万回億回口にしてもまったくもって救いがなくて </div>二玉号http://www.blogger.com/profile/00991475259049423680noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-5670743983916070419.post-67963241682509615302019-12-13T00:00:00.001+09:002021-02-18T21:37:36.154+09:00題詠blog2019の事(8)2019-071:名残り <div>なすすべもなくエロティック白い皿夏の終わりに名残りの桃を</div><div><br />2019-072:雄 </div><div>名を欠いてあなたのことを雄と呼ぶ雌と呼ばれぬ私のために <br /><br /></div><div>2019-073:穂 </div><div>指の腹刺す夏の田の穂を摘み被虐的な神気取ってはいる<br /><br /></div><div>2019-074:ローマ </div><div>ローマ字を練習する子ら教えつつ縦読みfuckを仕込む弱さよ<br /><br /></div><div>2019-075:便 <br />本当にどうしようもない帰国する便の番号覚えてしまい<br /><br /></div><div>2019-076:愉 </div><div>他の人他の世界はめちゃくちゃで輪をかけ壊れる愉快痛快<br /><br />2019-077:もちろん<br />いま平気?もちろん平気なんかじゃない芋虫になる修行をしてる <br /><br />2019-078:包 </div><div>お祝いに持たす三徳包丁の深夜切れ味光る生肉</div><div><br /></div><div>2019-079:徳<br />心には三徳包丁仕込んでて砥石で研いで君を待ってる<br /><br />2019-080:センチ</div><div>若者に夏、固有名詞尽くすまでセンチメンタル消えろよ早く</div>二玉号http://www.blogger.com/profile/00991475259049423680noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-5670743983916070419.post-65942932940193360322019-12-06T00:00:00.001+09:002021-02-18T21:37:58.985+09:00題詠blog2019の事(7)2019-061:消費<div>超優良消費行動美麗滋養享楽愉悦非回転寿司 <br /><br /></div><div>2019-062:曙<br />さよならと梅雨ではあるがあけぼのを雨と一緒に寝ないで待とう</div><div><br /></div><div>2019-063:慈 </div><div>睡眠と人と心を慈しむ誰かに認められないために<br /><br /></div><div>2019-064:よいしょ<br />不細工なごますりよいしょに腹芸に拳ですべて解決したい<br /><br />2019-065:邦<br />邦人の死亡は確認できておりませんそれで良かったなんて言えるか<br /><br /> 2019-066:珍</div><div>色々を向こう側の岸置いておく珍しく眠れないから今日<br /><br /></div><div>2019-067:アイス<br />切り合って分け合うアイスの多い方与えられるなら欲しもしない<br /><br />2019-068:薄</div><div>夕立のあと薄紫ピンクいろ機嫌のような空の下にて<br /><br /></div><div>2019-069:途<br />口元のゆるい女と笑い合い途中下車して分け合う秘密<br /><br />2019-070:到</div><div>いつかしら到る結末、怨恨と死と毒と金、一握り笑み<br /></div>二玉号http://www.blogger.com/profile/00991475259049423680noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-5670743983916070419.post-69415463788105000432019-11-29T00:00:00.001+09:002021-02-18T21:39:47.171+09:00題詠blog2019の事(6)2019-051:貼 <div>口角を上げて悪言を吐く口に便所紙貼る(使用済みのな)</div><div><br />2019-052:そば </div><div>恋人と呼べなくなった人と取るただの美味しい中華屋のそば<br /><br /></div><div>2019-053:津 </div><div>ちれぢれの会津ラーメン肉乗せてはかない旅をしている真昼<br /><br /></div><div>2019-054:興奮 </div><div>分身の骨までしゃぶる興奮にいらぬ個性を恥じらっている<br /><br /></div><div>2019-055:椀 </div><div>両の手を空っぽにして椀にする与えられるなら欲しもしない<br /><br /></div><div>2019-056:通 </div><div>過去はまた不意の形で現れる通行人の翻る傘<br /><br /></div><div>2019-057:カバー <br />ディスカバーネクストレベル俺の身を案じるならば夢でも投げろ<br /><br /></div><div>2019-058:如 </div><div>最高の善は水の如くとし平気な顔で世間に溺れ<br /><br />2019-059:際<br />金輪際人を好きにはならぬことそして好かれぬようにすること <br /><br />2019-060:弘</div><div>墓跡へと向かう弘前駅にいる青色電車静かに眠れ<br /></div>二玉号http://www.blogger.com/profile/00991475259049423680noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-5670743983916070419.post-82890732829125092972019-11-22T00:00:00.001+09:002021-02-18T21:40:14.507+09:00題詠blog2019の事(5)2019-041:妥 <div>Stay with me darling 妥協ならこんなにみじめに泣いたりしない<br /><br /></div><div>2019-042:人気 </div><div>ひと気のない海に行ったら飛び込んで人魚になってあんたを殺す<br /><br /></div><div>2019-043:沢 </div><div>沢山の独占欲に囲まれて弁当箱の中は虹色</div><div><br />2019-044:昔 </div><div>悪意ある第三者なので昔から薄暗い部分ばかり見つける<br /><br /></div><div>2019-045:値 <br />値踏みされ等しく扱うこともないそれでもできるそれだからやる<br /><br /></div><div>2019-046:かわいそう </div><div>すごい象かわいそうな象えらい象暴れまくる象崇められる象</div><div><br /></div><div>2019-047:団 </div><div>桃色の塗装が剥げた遊具あり団地の合間の時間が止まる<br /><br /></div><div>2019-048:池<br />池袋北口暗い階段で訳もわからず叫ぶだけ夜<br /><br />2019-049:エプロン </div><div>エプロンを付ければそこは不可侵に聖域になる茄子の煮浸し<br /><br /> 2019-050:幹</div><div>白く立つ幹線道路の壁に沿い我ら我らのくすぶった影</div>二玉号http://www.blogger.com/profile/00991475259049423680noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-5670743983916070419.post-52858120170444341942019-11-15T00:00:00.000+09:002021-02-18T21:41:22.383+09:002019年夏から秋ころの短歌風向きやあざばかりの足お湯に入れ呪いは十年もすれば解ける<br /><br />溜息の合間合間に息を吸う生きてるだけの空気人形<br /><br />緞帳の夜がみるみる落ちてくる眠れないのは私だけじゃない<br /><br />繰り返す悪い記憶と良い記憶どうか地獄で会えますように<br /><br />何らかの条件付きで愛される野良犬になれば楽な毎日<br /><br />じんせいの生の部分をやり抜いて人はどうして酒を飲むのか<br /><br />感情の四隅が膿んで進めないそれでも平気な顔で暮らすの<br /><br />眠れずに他人の声が聞きたくて周波数すら合わないラジオ<br /><br />夜の川ラブホテルネオン反射して鮮やかな色はゆらゆら揺れる<br /><br />人生で旨い酒飲む以外には楽しみもないそれで好しとす<br /><br />容量が少なく過去が消えていく未来の入る隙間のために<br /><br />ごみ箱のような味だと吐き捨てた安煙草さえ思い出になる<br /><br />良いところ悪いところを数値化し結局何も選べずにいる<br /><br />感情は行き場をなくしてしまいました梅雨のせいだと思いたいけど二玉号http://www.blogger.com/profile/00991475259049423680noreply@blogger.com0