2014年7月4日金曜日

題詠blog2014の事(4)

031:栗
栗の花白髪太夫の連弾に夏の日陰の遠い日を請う

032:叩
求めれば叩けばさらば開かれん予定調和は今は要らない

033:連絡
ぼろぼろの藁半紙には滲んでる連絡網の初恋の跡

034:由
これは空そしたらこれは海の色君の選んだ自由は青く

035:因
すべからく肯定される因果律それでも恋はしなくてもいい

036:ふわり
生白い金魚の腹の膨らみをふうわりとした手足を愛す

037:宴
青色の太陽光は刺していく宴もたけなわ手の鳴る方へ

038:華
唇を真一文字にしたままで気持ちは昇華してくのでしょう

039:鮭
冬枯れにサーモンピンク眩しくて市場に少年少女は駆ける

040:跡
乱暴に君の痕跡飛ばしてく強く吹く風誰かの叫び

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