2020年1月10日金曜日

2019年冬くらいの短歌 この世はパーティー

ポッキーを開けたら全部折れていてもうすぐ世界は終わるのでしょう

明日もまた同じ孤独を持つであろうタイムマシンがあるならあるで

吐く息が白いそしたら生きていて起きて笑って後悔をして

道端で隣の人が唾を吐く右ひだりまえみぎ夜の町

草原の羊のような顔をして君たちは歳重ねていくね

等価値を与えることが無理ならば批判ではなく尊重をして

金棒にスポンジが巻いてあるようなやさしい地獄でありますように

自己満の小さな祈りの集合がイルミネーションみたいだ、きれい

アラザンが乗ればこの世はパーティーで星降る夜も信じたくなる

朝の五時あなたをどこかへ連れて行く電車が動き始めてはいる

くるいつつある倫理観すくいとる我に五月を君には酒を