2019年2月8日金曜日

2018年12月くらいの短歌 巨大なシーツ

大恋愛してみたいとか必要な定義分からず言いたいだけの

いつか裂く仮定家庭を布地としその真ッ白な巨大なシーツ

これまでの生き方全部が盾であり突き立つ弓を跳ね返してる

いまこのとき、壊れた、と感じ立ち止まる(そもそも理性はそういうものだ)

償いと言われがちなら単純で誰の上にも雨の降る降る

若者の全てだなんて言外に羨みだけを述べてるだけで

街灯の光きみの目反射してEye socket の原型を問う

首に巻く綿か錦か腸か千切れないなら何だって良い

目の前に手近にあった愛だからそういう求め方しか知らない

生活を再開すべく会う人へ媚びを売らぬかあるいは買うか

白菜の半身を買う冬になり忘れるだけの悔いを重ねる