2020年7月3日金曜日

2020年5月くらいの短歌 #30DayVerseChallenge 

#30DayVerseChallenge 企画に便乗しました。
1日一首でもきついし水準が低すぎるけど筋トレ的にはよかった。

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不幸せな子供時代を憐れまれお前に言われる筋合いはない

間違えてかけた電話で無理やりにおやすみなさいを言わせてあげる

終わりとか明確なのはないのだね指でなぞった線は消えてく

有り体に与えられてる顛末をきみと一緒に迎え撃つのさ

神さまを思考停止に使えたら願うばかりは天国のこと

栗の花冷たい匂い目を逸らす陽のもと認めた腕の白さを

暴力を振るって避けて振るわれて轍の上は足跡だらけ

この度の逆境完全アウェー戦もどるすすむも勝たねばならぬ

卑弥呼から地理歴史政治まなびゆき正しいことを成してもみたい

名を付けて心をしまう箱にある花かんむりをあなたにあげる

子を成して故郷に錦、花飾る夢は破れて東京にいる

死ぬまでに数えるうるう年の数オリンピックは残り千回

栄養を取れよ無理はしないでよあなたは頑張り屋さんだからね

プロフィールムービー映るお前ごと全部知ってる私が笑う

アルバムの母の写真は鮮やかで奪ったものは返せないまま

笑っても泣いても通用しなくって個人とかいうものになりかけ

雨が降る音も匂いも知っているそれでもなおの飽きれない日々

これまでの人生なんぞ意味はない分かっていても分からなくても

花の名をなまった脳に刻みつけ色つきしおりは永遠の春

幸せを明確に示す指標なら酒の度数が示してくれる

助手席でラジオ合わせて歌う日々窓を開ければアイドルだった

どうにでもなる腕と足は天を指すどうとでもなれる愛しい私

真夜中にたった一人で混乱しホットケーキをひたすら焼くよ

便箋の二枚目の白うすら寒く伸びた背すじの形に似てる

目の中に汗が入って痛くってやたらまぶしく君が見えない

十八の数を数えて成人の入口に立つ子供たちの背

よく罪の話をするが君の目が朱に染まるのが見たいが為に