2022年9月2日金曜日

雑記 不眠・間欠泉・種々の

デパート催事などで酒蔵の出張試飲コーナーが好きで見かけると吸い寄せられてまんまと買ってしまう。

おいしい!おいしい!を連発してるとどんどん色々飲ませてくれる所も好き。

一升瓶で純米吟醸を買ったばかりなのに、折からの不眠がひどくなり睡眠導入剤を飲むことになった。

酒と薬を合わせてはいけない。バッドボーイミーツガールしてしまう。

amazonプライムビデオでジャック・リーチャーがドラマ制作され、本当にああいうhobo的生き方に強く憧れる。

しかし残念ながらここにあるのは間欠泉のような怒りを感じやすくストレスをためやすい肝臓だけは自称強靭な弱い肉体である。

どこでも通用する人間にもなれずこんなにダサくなっちゃった!みたいな感想しかない。

今の自分が過去の自分より客観的に良い属性なのがまた馬鹿らしい。

古い友人たちとまだ仲良いことだけがパンデミック危機下の救いか。

2022年7月29日金曜日

2022年4月~7月くらいの短歌 しょうちゅう

執着と名前をつけたお気持ちに別れる駅で見送られてる

大丈夫大丈夫だって言う指で缶ビールタブはめちゃめちゃになる

終電を逃した人らを寄せ集め隠れん坊の鬼を見つける

屈強な肉体精神持たずして生傷覚悟の毎日である

しょうちゅうの氷が溶けて柔らかい不幸自慢で笑うからから

クッキーを焼きもしないし食べもしないしかれど型は矢鱈と欲しい

誰かしら愛せないから誰からも愛されないんだ、飼い猫に言う

憂うつの湿度は高く二枚爪人間性を試されている

夏を背に映画みたいに笑ってるいっそこのまま後悔したい


2022年4月29日金曜日

2022年1月~3月くらいの短歌 海をひたすら

思ってもいない言葉で尽くしきる手の甲に浮く血管を見る

死なない蛸、死ににくい蛸、死んだ蛸、防災無線で流される蛸

頬肉に刺さる魚の骨を抜くかつては海でゆらいだ背骨

明日には消えるぬかるみ柔らかく昼の尻尾を追いかけている

好きだった人が好きだった食べ物を食べるたび思う雪の降る町

次に転ぶワンパターンの目を予想するすごろく上の日々でおあがり

君よりも先に死ぬから言い逃げする進化と退化の行先を見よ

もう全部おしまいにして連れてくる冬の晴れ間の罪悪感だ

いざやろうと思えば仕事を欠勤し海をひたすら目指せるのにね

何もかも名前を付けて曖昧を許せないまま足枷にする

大切が何かの形をとるならばふわふわの犬であるとうれしい

今回も上書くだけの思い出も覆うだけの雪全然足りぬ

憧れも罵りも人のせいにして彼らの中身も内臓がある

いつかまた会えたら良いねその時はそういう種類の地獄に落ちる


2022年1月7日金曜日

2021年10月~2021年12月くらいの短歌 仰いだ若木

夜になる雨は降る降る眠れずに頭痛ばかりが重く重たく

矛盾とは思って口にはしないけど死んでも忘れてほしくはないよ

選べたら記憶記憶の断片で公園ベンチで仰いだ若木

あなたにも私にもある心臓が今日に限ってやたらうるさい

人人がうらやましくて情けなく真夜中に作るポテトグラタン

こんなにも地球に優しい私です真夜中まよなか不審が通る

幸福が何であるかはわかってる浸透圧に負けた夜にて

手を置いたカウンターやたらピカピカでひとり勝手に遭難してる

想像のできる範囲で一生を終わらせそうでやたらむなしい

雨の日は見知った町も迷うから重い頭をずさんに上げる

いつだって世界の終わりがほしくって骨の外れた傘で待つ雨

関係に名前をつけるそれなりに優しいだけの上目遣いで

明日には変わるはずだろ雪も降る生き続ければ更新できる

優しいの浸透圧でだめになる一人でだって大丈夫だね