2020年6月5日金曜日

2020年4月くらいの短歌 革命の起こし方

ごみ溜めの腐った紅茶匂い立つどこで生まれたどうして死んだ

眠れない時間を起きて過ごせずに目を開いたまま夢を見ている

過去形の尊重なんかは磨耗して自分を支えることすら出来ぬ

能無しの現実ばかり責め立てる宿酔にて不惑を忘れ

無制限に肯定だけがほしくなる甘さを苦く噛みしめている

怖ろしい夜は全てを隠しきるそれを優しさだなんて言って

眠れずにいたって今日は終わります積算清算まぶたを閉じよ

断片の体を二つ、三つ拾い肯定ごっこをたしなむ夕餉

春の道は知った名前の花に会う知らない花にも挨拶をする

散歩する犬、花屋並ぶ藤の花、いろんなものに生かされている

本当の意味を知ってて無知ぶるの社会的弱者必須教養

革命の起こし方なら知っている歴史で身体の重りを付けて