持ち分をゆめゆめ忘るることなかれ我れ口に含む雨垂れの水
エトセトラ我に降りゆく花吹雪幻のような犠牲者像だ
世の中の不備はすべてが私ゆえ去り際に放つ意味ない謝罪
寛容と破壊で終わるお話を寝物語に説いて、眠って
立派ではない生き方で暮らしてる村人Aの身の軽やかさ
空を飛ぶ車に乗ってどこまでも逃げられるのならついていくのに
間違ってないし誰かも悪くない頭痛のように雨だけが降る
どうしようもない衝動の結末に愛とは何か考えている
当局の関知もなしに崩されるここはおもちゃの国であること
おいおいと泣けばお前の運命が変わるわけでもないというのに
目ん玉の真ん中の黒丸々と気付けば人は人でなくなる
感傷に名前をつけて溺れこむ自分一人の底無しの海