もう意味がわからないから眠るけどまた意味のない夢を見るのだ
交差するわけない価値を争って陳列棚の色を眺める
音節も付けず淋しい悲しいと生意気なだけの年寄りである
優しいと事実それしか嘘はなく周りの恋は自惚れていく
濃淡のない毎日を平和だと思えず酷い恋人を乞う
言うなれば無償で愛を与えてるそういうむごさに気づかず一人
抜かりなく月曜夜を致すため度数の弱い安酒を買う
眠るならいっそ悪夢であればいい楽しい今日を終わらせるよう
他者のため数字で語ることばかり(いわゆる)幸福(広く)平均
酔っ払うあなたが語る淋しさを埋められないと知ってるわたし
人による親愛のグラデーションを淋しいと思う、ただそう思う
もう二度と来ない人用スリッパを捨てないでまたゴミの日が来る
不細工な爪の形で与えられ無駄にしている優しい人ら
やることが沢山あるのは分かってて煮え立つ鍋を眺めてるだけ
日常に不足あるいは皆無という叙情を買いに本屋へ行こう
からからの枯葉あるいは霜柱踏むだけの距離持てないで泣く
自慰自傷自愛自意識自暴自棄きみと自由を選べればいい