2015年5月15日金曜日

2015年4月の短歌 ジャンプ片手に


エイプリルフール、だなんて笑う人ぜんぶ嘘ならどんなにいいか

日陰しかないような場所探しては弔い文句呟いてみる

シャツの襟はだけたままで歩こうか今日も淋しい追い風が吹く

穏やかに互いの屑をぶつけ合う本当はきみ、私の神だ

山百合のまだらのように美醜あり一秒一瞬永遠になれ

すぐばれる距離ではかない嘘をつく掌の骨折ってやりたい

コンソメを溶かして作るオムライス隠したままの悲観精神

まごうことなき正直を見つけてる桜の下の壊れた死骸

暗がりで見つけた犬の目は丸い精神論なら間に合っている

火炎瓶選挙カー群れ投げつけてどういう罪になれるのだろう

平和だと思う満員電車中サラリーマンはジャンプ片手に

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