2015年11月27日金曜日

2015年10月の短歌(3) テフロンの

どれだけの汚い言葉並べ立て傷つけてても寄り添う孤独

多分もう100年後には死んでるし分かってるけど今は泣かない

沢山のかもしれないを紐つなぐ仮定はゆらり夜を揺らして

きっとうまくいくのだろうから無視をする負けても勝っても結果は同じ

並べてる似たような花コスモスの色はあかいろ口紅のいろ

低気圧の影響により舌を打つさもしいだけのバッドトリップ

リトルリトルリトルアスホールだってさ目の前にいるどぎつい罪人

公園で寒いと言って生温いココアの缶を分け合っていた

ぽろぽろと落ちる発泡スチロール守られるのは風化の速度

夢だとかまぶしめの言葉ぶつかって傷つけている、ひとり勝手に

さいていだすきだきらいだこわいんだ最適解を選べ矛盾に

テフロンの剥げた鍋上バター溶け少しばかりの幸福を得る

歯を磨き眠る程度の分別で吸わないたばこ揉みくちゃにして

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