外は雪、台所ではポトフ煮て泣きたくなるほど幸せでして
甘だるい生活感のない部屋で何も生まない火種を揺らし
寒いから淋しいからね弱いから酒を飲んでは無理やり眠る
冬が来てみんな冷たく壊れてる犬の幽霊ガラスのコップ
息を吸うように嘘つく人といて愛情なんて教えてもらう
やわらかい髪も心もないままに着飾るだけの貪欲の果て
愛情が深いからゆえよく焼いてお前の事を食ってしまうよ
晒される首は陶器の冷たさで冬と理屈を通したりする
エンドレスサマーだここに犬がいて舌を出しては蒸す劣情
真夜中にわかってしまうことだらけ走る誰かの響く靴音
漉き込んだ皮膚と感覚違うから猫舌なみにとがる腱あり
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