2015年4月24日金曜日

2015年3月の短歌 デスマスク

くだらない一人ぼっちを持ち寄って誰かの為の影追いごっこ

ひ弱くて足りないだけのカルシウムかざした拳で何が出来るの

人参もワインも好きになったからあなたに傷をつけてあげるね

水墨画みたいな夜に酒を飲み極彩色の馬鹿をしようか

寒いだけ誰かの代わり抱きしめる刺せそうなほど尖る腰骨

鍋底を焦がして作るデスマスクお前らみんな不幸になあれ

構内に地下鉄入る音がする何処かで虎の鳴き声がする

好きだけど好きになっては貰えない選択ならばサロメになろう

怪獣は夜になったらやってくる玄関ドアにもたれて待つよ

眠そうな目をして語る悪いこと未来は全部通せんぼした

ニンゲンと人の間にあるものを知りたくなってまた旅に出る

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