採用歌で気になったものをご紹介。
歩道橋登れば無敵みたいだな信号の列をはるばると見る
(長月優さん)
間違ひに気づかないままどこまでも菜の花色の電車でゆかう
(有村桔梗さん)
時節柄、春を感じさせる短歌が多く感じられましたね。
夜の一本道の道路、虫の目みたいに光る信号機とか、
歩道橋の上の無敵感、すごいよくわかる。
身近な菜の花色って言ったら、西武新宿線の車両で
行き先を間違えても、まあいいや、行ってみよ、っていう
大らかさ、なんて愛するしかないだろう。
日常や感情を切り取って共感をさせる歌は強い。そして好きだ。
真摯なことを見ていると幸福である。
自分は下記を投稿。
道に吐く唾は汚く飛び散った冬は間も無く誰にでも来る
道に咲く花々吐瀉物たかる鳩わたしの願いは生きていくこと
道に吐く唾は汚く飛び散った冬は間も無く誰にでも来る
撃鉄を起こせ我等を阻むもの蹴散らせ行けよ葉桜の道
道に咲く花々吐瀉物たかる鳩わたしの願いは生きていくこと
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