私から今日から過去に去る人を止めたくなくてずっと淋しい
ベーコンと湯がき菜の花バター添え全てを選ぶ春を勝ち取る
缶コーヒーブラックカフェイン頼りにし寂しい夜を越せないでいる
嘘つきはどうにもならないどうしても世界をどうにか幸せにする
余白なく働いて食べて眠りつく自立とは何か聞くんじゃないよ
いつの日か泥となるそれを待ちわびて酒臭い町をゆらゆら歩く
油断して目玉みたいな月があり一人で暮らす夜のさわりに
さみしさで頭がおかしくなりそうでバター浸しのパンを焼いたよ
自己愛が強い人だけ残されて本日電車遅延順調
ぜんぶダメになった、と思い酒を空け、それでも明日は来るから眠る
地下鉄はいつもし尿の匂いして生きてるような車両の軋み
羽をもぐ果実をもいで脚をもぐ分かりやすさは暴力である
彼の人の集合住宅かかる月(そのまま真っ直ぐ落ちてください)
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