2019年11月8日金曜日

2019年春から夏ころの短歌

私から今日から過去に去る人を止めたくなくてずっと淋しい

ベーコンと湯がき菜の花バター添え全てを選ぶ春を勝ち取る

缶コーヒーブラックカフェイン頼りにし寂しい夜を越せないでいる

嘘つきはどうにもならないどうしても世界をどうにか幸せにする

余白なく働いて食べて眠りつく自立とは何か聞くんじゃないよ

いつの日か泥となるそれを待ちわびて酒臭い町をゆらゆら歩く

油断して目玉みたいな月があり一人で暮らす夜のさわりに

さみしさで頭がおかしくなりそうでバター浸しのパンを焼いたよ

自己愛が強い人だけ残されて本日電車遅延順調

ぜんぶダメになった、と思い酒を空け、それでも明日は来るから眠る

地下鉄はいつもし尿の匂いして生きてるような車両の軋み

羽をもぐ果実をもいで脚をもぐ分かりやすさは暴力である

彼の人の集合住宅かかる月(そのまま真っ直ぐ落ちてください)

0 件のコメント:

コメントを投稿