2023年12月1日金曜日

2022年8月~2022年12月くらいの短歌

誰も知らぬ午前三時のよるとあさ自己嫌悪から救われたいよ

蜜月と呼んだらお前を殺しちゃる過ぎたる日々の窓辺に光

淋しいから先に死ぬなと言ってたねあなたは雪を口に含んで

いくらでもお金を出せば海だって天国だって行ける気がした

仰向けの蝉見て綺麗に死にたいって随分傲慢になったと思う

自己愛が流れ着くさき砂浜に三角座りで待ってますから

死ぬ時に思い知れれば良いだろう恐らく多分きっと幸福

アイキャントアンダースタン長生きを良いものとして推奨します

柄入りの食器揃えて暮らしたらきっと一緒に落ちれる地獄

世界征服望まなくても生きている帳尻合わせの毎日だもの

悪夢では黒い大きい犬の口わたしの名前を咀嚼するくち

起きてても寝ても両方悪い夢でかい蝶々光る鱗粉

明日には夜空の星が全部落ち眠れぬ人に降り注ぐのだ

いもしない神様名前なぞる指ささくればかりが色付きのまま

生きるのに要らないものは多すぎて本の塔から飛び降りる猫

遠くまでいくら走って離れても生まれた町は雪深いまま

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