2023年12月22日金曜日

2023年1月~2023年6月くらいの短歌

壊すなら最初から持たなければいい軒下の梅は来年も咲く

関係を不可逆圧縮してくのに良い思い出が邪魔をしてくる

赤青黄光の三原色で埋め目の前の人を消してしまおう

人混みの中でどうにも叫べなく真夜中オーブン鳴らすグラタン

生活に必要なものは多すぎて私一人の重たさを知る

けいけいはくはく軽薄はく、重たい気持ちは他人に乗せる

帰りたい家を持たずに町へ出る多分全員迷子の渋谷

雑に撒く水しぶきに虹反射して多分私が死んだ夏です

選択を誤ってたって生きていて月が落ちない事を知ってる

できるなら幸せになれと祈るけど、※できるものなら、注釈がつく

人間は救いようがない(主語がデカい)それでも互いを戒めてゆく

誰からも愛されるようななりをした明るい遺跡に囲まれている


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