八時ちょうどに花火が上がる
自作短歌管理や備忘録用BLOG。金曜深夜更新予定があまりできてない。
2017年9月22日金曜日
2017年8月の短歌(2) ワゴンセール
値引き品ワゴンセールで売られてるそういう風に生きてもみたい
口元はまとまりなくも閉じて行く愚痴罵倒痴話そして人の死
コーヒーの表面眺め目を見据えやたらに脈という語を使う
流されてしまうそういう人は嫌い流されやしないあなたも嫌い
ひとり夏復習のように閉じてみてグラスにダブルカルチャード注ぐ
きらいって言うだけだったら楽なのに(君は私を好きではないの)
錆色の個人の瓦礫積み上げるどうにもならない世界よ人よ
欲張り、と太った鳩を指差して笑った骨の目立つ月日に
自分だけ都合良い夢どんなにか浅ましくって卑しいのかと
2017年9月8日金曜日
2017年8月の短歌(1) うるさい口を
不良たるゆえん棒付きアイス噛む歯型残してそういう夏で
戯れに意味なく言いたいマザファッカー結婚記念日だったね確か
さよならを告げられる日はいつもより多め重ねる白粉の雪
好き勝手すればいいでしょ赤い髪我が物顔で歩む生活
嫌いなのそういう風に火を付けて煙草の煙くゆらす夕日
針に糸通す指先爪の先そういうとうとい時をあなたと
好きになる人が自分を好きなわけありえないわけないわけないか
神様に御礼を言って今日を閉じ悪魔に夢を売って暮らそう
上を向きかわいそうって可愛くてうるさい口をふさいでほしい
駅ホーム私の邪心を詰め込むに足りない幅の黄色いライン
2017年8月25日金曜日
2017年7月の短歌(2) 数十回かの夏だ
口含む花びらびらびら虐げる余計な気分で遊ぶ月曜
悪意ってかわいいねケーキ尖塔の苺を盗むようなレベルで
鏡見ていらない楔だと思う顔はいつでも両親に似る
重たさを強さと同じと思い込む底に溜まったただの泥でも
特別な存在として飴を食む好きに気高く生きれよすべて
ひび割れの激しい指を寄せ集め淡い卑屈な祈りをこなす
誰からも好かれるような顔をして愛されたいと口唇を噛む
持つ方と持たない方に分けるだけ湯むきトマトの歯型は崩れ
付箋紙の糊並み剥がすくっつける社会生活かろうじていま
しみたれた感情なんて焼き尽くせ死ぬまで数十回かの夏だ
銀色の靴を履いたら強風が背中を押すよ魔法みたいに
2017年8月18日金曜日
2017年7月の短歌(1) 大声がいい
処方箋のない淋しいを分かち合う野良猫だまりみたいな夜だ
出来合いのもので満ちてく胃袋と空っぽの頭越えて満月
融通の利かない便利な世の中で私だらけの善意を溶かす
雨よ風もっと急き立て強くなれ泣くのはできれば大声がいい
聞こえてるすごい雨だねそうだよね閉じ込められた1Kふたり
泥水の上澄み外面撹拌しいつか中指突き立てる日に
淋しいと口にするほど飢えてなく代わりに優しい夜食をたべる
近付いて死ぬような毒きみのこと好きだと思う自分が好きだ
誰もいない朝の浜辺で丸くなる貝殻拾いの旅に行きたい
他の人にぶつけられる程度その悪意もっと底から羨んでいる
2017年8月11日金曜日
2017年6月の短歌 あざらしになりたい
万人の上に雨風当たり散る弱い傘握り行く人もいる
コンビニで棒付きアイス買ってみて夜へ溶け出す我がディストピア
毎日を消耗してもしなくても勝手に死んでく夢見る時代
夏の部屋大量発生する私いかん容易に死にたくなっては
恋人の皮を剥いたら他人だと分からないなら泣かないでくれ
アア、なんて目覚めたような声をして忘れられたら死んじゃうくせに
あざらしになりたいかわいいふわふわの愛されがちな何かになりたい
傾いた月の角度に首曲げて自分の道を正確にする
思い出がきれいだったらそれだけで生きていってもいいと思った
苦しめよもっとみにくく苦しめよそういう価値の元にいるなら
西日浴びぼそぼそ生きて床にいる流しに枯れたあじさいもいる
生きるのはつらい、とか言う人肌に小雨は触れて絹にぬくまる
顔色の悪い魚と隣り合う車窓から見る水槽の雨
新しい投稿
前の投稿
ホーム
登録:
投稿 (Atom)