2018年9月14日金曜日

2018年6月くらいの短歌(1) ただの他人

薄情に掌を振る人もいる私のための選択肢あれ

どうかして血中濃度の濃い日々を倒れずにやるエモい人々

朝でなく夜であることを証明セヨただ低い位置のぼやけた満月

ベランダで夜の呼吸を聞いている。猫、女、雨、風、車、白

時間差で聞いてくるのか劇薬は夜の言葉で朝がかなしい

ごめんねの言い方ひとつ知らないでただの他人と暮らす淋しさ

どうせなら結婚式も葬式も生まれた時もあなたが見たい

自らが幸せじゃなくて浅ましく願う他人の不幸せごと

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