八時ちょうどに花火が上がる
自作短歌管理や備忘録用BLOG。金曜深夜更新予定があまりできてない。
2018年9月7日金曜日
2018年5月くらいの短歌 雪柳みたい
人生はだれかの犠牲になるよりも崇め奉られる方がたのしい
去り際に交わす目を伏せ淋しさをそんな余韻で言わないでくれ
雨が降る俺と一緒に死ねないか知らない人のささやきの声
人は皆いつか死ぬ事実それだけを糧に予定を黒く塗り消す
祈るなら百万回でもやらかせよ許す自分が好きな神だけ
終わらせる理由ほしくて吐く嘘は重くて白くて雪柳みたい
生きている資格ほしくて持つ物を生き直したくて捨てる毎日
魂が出あえ出あえとうるさくて葉物野菜を千切りにする
駅に咲くポスターの肌きらきらと猫背の人のうなじに挿さる
電線に引っかかるだけ低い月やましさだけが肥大している
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