2018年8月31日金曜日

2018年4月くらいの短歌 和菓子のように

空に花舞い散って去る人たちへいつも吐くような嘘を吐いてよ

労働者階級らしく週末に強いもの全部脱ぎ捨てている

愛用のシャチハタを押す枠の中今日はほんのり右上を向く

解せればなんてことはないこの無精ひとり静かに飲む酒の味

英雄であろうあなたは雲に乗り雨で涙を台無しにした

海だって山だって行ける金銭が財布にあってくたびれていく

花が咲くできれば春の真ん中でできれば愚かな一人でいたい

せんそう、と和菓子のようにアナウンス舌に転がる小さな叫び

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