2018年12月28日金曜日

過去の短歌 アロンアルファは


青と黒言葉を投げる狭い部屋絡んだ前髪視界をふさぐ

石鹸の百合の花匂い甘だるく白いまぶたをなぞって彼岸

我々を冷たく照らす蛍光灯アロンアルファは神の手に有る

君が為惜しからざりし緑色クリームソーダのアイスを溶かす

新しいエナメルの靴履いた朝私は無敵だ雨よ降れ降れ

梅雨晴れ間集合団地の蒲団干し小学生の歯並びに似て

さおだけを売る甘い声鳴らしつつ車の主は煙草を吸って

新しいおもちゃを乞えば舌を出す犬の振りした快適生活

女には花を贈れば喜ぶと思い込んでる男が嫌い

生きている価値見つけずに過ごすまま意味なく口にレゾンデートル

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