青と黒言葉を投げる狭い部屋絡んだ前髪視界をふさぐ
石鹸の百合の花匂い甘だるく白いまぶたをなぞって彼岸
我々を冷たく照らす蛍光灯アロンアルファは神の手に有る
君が為惜しからざりし緑色クリームソーダのアイスを溶かす
新しいエナメルの靴履いた朝私は無敵だ雨よ降れ降れ
梅雨晴れ間集合団地の蒲団干し小学生の歯並びに似て
さおだけを売る甘い声鳴らしつつ車の主は煙草を吸って
新しいおもちゃを乞えば舌を出す犬の振りした快適生活
女には花を贈れば喜ぶと思い込んでる男が嫌い
生きている価値見つけずに過ごすまま意味なく口にレゾンデートル
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